広島関係者を驚かせた黒田の衝撃球

2015年02月18日 16時00分

キャンプ地入りし球場で体を動かす黒田

 8年ぶりに古巣の広島に復帰した黒田博樹投手(40)が17日、2次キャンプが行われる沖縄に入った。那覇空港は黒田の姿をひと目見ようと約300人のファンでごった返すなど、一日本人選手のキャンプ合流としては異例の盛り上がりだ。14日の帰国後、入団会見、チームへの合流と休むひまもない。キャンプ地入り後も緒方監督との対面を済ませると、さっそくコザしんきんスタジアムに足を運び、キャッチボールで汗を流した。

 

 そんな“おとこ気右腕”は早くもキャッチボールでチーム関係者を驚かせている。「さすがメジャーリーガー。ボールの重さが全然違う。どんな遠投でも一直線で、投げた瞬間のボールが小さく見える」「相手に届くまでに球の形が変わっているように感じる」

 

 どれだけの剛球だといっても、ボールが小さくなることなど物理的にありえない。いずれも野球マンガに出てきそうな比喩的な表現だが、実際にキャッチボールの相手を務めた人間からすれば、それほど衝撃を受けたということなのだろう。

 

 以前は最速157キロを計測した黒田だが、メジャーに行ってからはモデルチェンジ。スライダーやフォーク、シンカーなど多彩な変化球を操り、強打者たちを打ち取ってきた。しかし、その裏で“剛球”に磨きをかけていたということなのか。現時点で畝投手コーチは「日本のボールでどうかと思ったが、回転のいいボールが投げられている」と目を細めている。

 

 16日の入団会見で、しばらく封印していたカーブに取り組む方針を明かすなど、黒田は8年ぶりの日本球界で新たな投球スタイルを確立しようとしている。今後の調整は「時期を決めて逆算していくのではなく、やりたいことをやりながら実戦に入っていければ。飛ばし過ぎに気をつけながらやっていきたい」と慎重に進めていくが、満足のいく状態に到達したとき、どんなボールになるのか…。