「藤浪開幕投手まだ早い」チーム内外から厳しい声

2015年02月17日 07時30分

ネット裏のOBから「開幕投手失格」の声が出た藤浪

 阪神の藤浪晋太郎投手(20)が沖縄・宜野座キャンプ、15日の紅白戦に先発し、2回2安打1失点と精彩を欠いた。3年目の今季は初の開幕投手の座をランディ・メッセンジャー(33)と争っているが、その“デモ投球”は不発に終わり、チーム内外から厳しい見方が…。いきなり「開幕投手はまだ早い」との声が飛び交ったのだ。

 

 2イニングとはいえ、藤浪の内容はもうひとつだった。初回、先頭打者・上本への初球で球速152キロをマークしたものの、制球が定まらず一死三塁のピンチを招いて今成に左前適時打。さらに2回も一死三塁のピンチを背負うなど、安定感がないまま降板した。

 

 それでも藤浪は「力みがあったが、真っすぐがしっかりと投げられた。自分の思ったような球、指にかかった球もあった」と収穫を強調。「結果よりも打者の反応を見ることに重きを置きたい」と話していたからだろう。全く気にしていなかったが、チーム内外の見方は違った。いきなり「やはり開幕投手にはまだ早い」と“失格”の声が上がったのだ。

 

 この日、開幕投手を争うライバルのメッセンジャーも1回3安打2失点の内容。2人の対決は“引き分け”のような結果に終わったが、そうではないという。首脳陣の一人はこう指摘する。「開幕はメッセでしょう。今日(15日)も制球が良く余裕もあった。チームのことを考えて打ってほしい打者にはわざと打たせていたし、他球団のスコアラーの前で(持ち球でない)ナックルを投げるパフォーマンスまでしていた。藤浪にはそんな余裕はなかった。クイックでもけん制でも課題だらけで厳しい」

 

 ネット裏の阪神OBも「藤浪は152キロ出ていたけど、コントロールがバラバラだし、変化球をどれだけ投げることができるかに終始している。(日本ハムの)大谷のようにもっと真っすぐの精度を高めないと魅力がない。今のままなら開幕は任せられない」と言い、別のOBも「昨年が15勝5敗で終わったならともかく11勝8敗。最多勝を取って経験もあるメッセが開幕投手の方がいい。野手もそう思うはず。やっぱり藤浪の開幕はまだ早いのではないか」と、どこまでもバッサリだ。

 

 藤浪は今キャンプ、首脳陣にフリー打撃登板の回避を要請するなど“オレ流調整”を敢行してきた。序盤に江夏臨時コーチからダメ出しを食らわされてもマイペースを決め込んだ。だが、この日の実戦ではその「進化」を見せられないまま。球界OBは「阪神は伝統球団だから日本人で将来ある投手に投げさせたいのかもしれないが、メッセンジャーは昨年の最多勝投手。その投手を2戦目以降に回すと他の選手も“アレッ?”となる。(同じ伝統球団の)巨人ならメッセンジャー以外ありえない」とまで言い切った。

 

「開幕投手は年上の方から奪っていかないといけない」と連呼してきた藤浪。それが1試合目の実戦で「開幕失格」と言われるのは面白くないだろう。何が何でも逆襲しなければならない。