巨人・岡本 ミスターに言っちゃった「あざっした!」

2015年02月16日 16時00分

 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(78)が15日、2日間にわたる宮崎キャンプ視察を打ち上げた。日本一奪回に向けてナインを大いに盛り上げ、伸び悩んだ観客動員数もV字回復。だが、その裏ではドラフト1位・岡本和真内野手(18=智弁学園)と初対面した際に、ある“事件”が起きていた。

 

 宮崎入りした14日、ミスターは精力的に動いた。ナインを「これからが勝負だ。足腰を鍛え、ケガをしないでやってほしい」と鼓舞し、ブルペンに足を運んでエース・菅野ら投手陣の仕上がり具合を確認。主将の座を降りて打棒復活が期待される阿部に至っては30分以上も直接指導した。この日は紅白戦をチェックし、両軍ともに2桁安打を放った野手陣を「投手よりも打線に軍配だ」とたたえ、視察を終えた。

 

 苦戦した観客動員も長嶋氏の登場もあって急上昇。14日に今キャンプ最多となる2万9000人をマークし、一軍の宮崎キャンプ最終日となったこの日は3万4000人(いずれも球団発表)を動員した。

 

 改めて絶大な人気ぶりを証明する形となったが、その裏では思わぬ“事件”も起きていた。

 

 視察初日の14日、ミスターはドラ1ルーキー・岡本のフリー打撃にも熱視線を送った。その練習後、岡本のスイングを「今のままでいい」と本人にアドバイス。恵まれた体格も「下半身と上半身のバランスがいい」と太鼓判を押した。そして…。5分近くに及ぶミスターの話が終わった時だった。岡本が発したあいさつに一瞬、周囲が凍りついた。

 

「あざっした!」

 

 すぐさまミスターの隣でやりとりを聞いていた内田二軍打撃コーチから、あいさつのやり直しを命じられた岡本は「ありがとうございました!」を3連発。ミスターに深々と頭を下げたのだ。

 

 そもそも球界では「あいさつの短縮化」は慣例となっており「ありがとうございました!」は「あざっした!」だけでなく「あした!」「した!」などと短縮される。「こんにちは!」は「ちは!」「ちはっす!」「ちーっす!」などで「お願いします!」は「しゃっす!」という具合だ。

 

 中学、高校時代からそうした“短縮あいさつ”に慣れ親しんだ岡本も、思わず口にしてしまったのだろうが…。野球部内やチーム内では通用しても、年配者や一般の人には眉をひそめる人もいる。プロとなり、社会に出たからには、そうした使い分けも必要ということだ。

 

 岡本は11日に高校を卒業したばかりで「人間としても社会人としても成長していきたい」と話し、入団当初も「あいさつからしっかりしていきたい」と一般常識を身につけようとしてきた。そんな矢先の「ミスターにあざっした事件」は、いい教訓となったか。