“竜キラー”大竹が自己最多11勝

2012年09月06日 12時00分

“竜キラー”が本領発揮! 広島は5日の中日戦(ナゴヤドーム)に2—1で競り勝った。立役者は先発・大竹だ。7安打を浴びながらも粘りの投球を披露し、8回途中までを無失点投球。自身最多の11勝目を挙げた。“仮想クライマックス・シリーズ(CS)”の相手となる中日に、前夜は完敗。連敗ならAクラス死守も危うくなるところだったが、右肩痛から今季完全復活を果たした右腕がチームを救ってみせた。

 大竹の執念が中日打線を上回った。最大の正念場は6回だった。二死から安打と四球で満塁のピンチを招いたが、マウンドでは冷静だった。小田に対して内角へのシュート攻めで追い込むと最後はこの日、最速となる148キロの外角いっぱいの直球で空振り三振に仕留めて零封を継続した。2回以外は毎回走者を出す苦しい投球だったが、変化球を低めに集める粘りの投球でチームの連敗ストップに貢献した。

 球団史上初のCS進出に向けての思いは誰よりも強い。現在、4位のヤクルトとはゲーム差は1でシ烈を極めている。そんな状況の中、大竹は「新聞で順位などはチェックしたりする。特にヤクルトとのゲーム差は確認している」とライバルとの位置を頭に叩き込み、気合を入れている。

 さらに自分の登板日以外の試合中は、味方を応援しながらも携帯電話のニュース速報などでヤクルトの戦況をチェック。「今まではそこまでしたことなかった」とこれまでは自分の登板に集中することで精一杯だったが、気持ちの余裕も生まれつつあるようだ。

 そんな右腕を援護しようと打線も少ないチャンスを生かした。4回、二死一、三塁のチャンスで堂林が2点適時二塁打で先制。最近、当たりの止まっていた堂林だが、前日の12号ソロアーチに続きこの日は決勝点と復調の兆しを見せた。9回にミコライオが1点を失ったが、何とか逃げ切って勝利を収めた。

 大竹は8回途中に指のマメが潰れたため降板したが、この白星で2005、2009年に挙げた10勝越えを達成。試合後「石原さんが大事な場面でひと声、ふた声掛けてくれたのがすごく助かった。(11勝?)通過点だと思う。ここからが大事なのでしっかり投げていきたい」と安堵の表情をみせた。

 また、中日戦は2009年5月5日以来、37回3分の1を無失点に抑える“竜キラー”ぶりも発揮。CSでの活躍にも期待を抱かせる投球となった。