【核心直撃】松坂が加入したソフトバンクで“順番待ち”となりそうなのが、ベテランの帆足和幸投手(35)だ。昨季は6勝1敗で持ち味を発揮したが、先発陣の層の厚さから、今キャンプはB組(二軍)。4年契約の4年目となる勝負のシーズンに、FA左腕が思い描くローテ奪取のシナリオを聞いた。

 ――今年も松坂と新外国人のバンデンハークが加わった。ローテーション争いはかなり厳しくなりそうだが、どう勝ち取っていくつもりか

 帆足:競争が激しいのはいつものことですからね。ただ、チャンスは絶対にあるんで。そこで、いかに手放さないかということだと思います。去年もチャンスがあったのに自分で手放してしまって、最後も(CS、日本シリーズで登板なしと)ああいう形で終わってしまいましたからね。

 ――昨季は開幕ローテから漏れたが初登板から負けなしの6連勝。7月のロッテ戦で(3回11失点と炎上して)初黒星を喫してから調子を落としているが、夏場での疲労があった

 帆足:いや、去年に関してはメンタルの面が大きかったです。気持ちが折れてしまったというところがあったので。今年はそういうことがないようにしないといけない。チャンスをつかんだら絶対に離さないという気持ちでやりたいですね。

 ――今季に向けてはオフの自主トレでは徹底して下半身を鍛えた

 帆足:試合の後半だったり、シーズンの後ろにしても疲れてくると下を使えなくなる。やっぱりトシをとってくると楽に投げようとして、下を使わなくなってくるんですよね。しっかり下半身で投げられるようにしないと制球が定まらないですから。

 ――西武時代から親しい松坂とも競争になるかも…

 帆足:いやいや、彼は怪物ですから。持っているものが違うでしょ。