巨人宮崎キャンプ第2クール最終日となった9日、アーロン・ポレダ投手(28=前レンジャーズ)が大田と中井のフリー打撃に初登板した。

 45球を投げ終えた後の評判は上々で「打者の反応を見られてとてもよかった。手応えがあった」と話したポレダについて、大田は「角度がある。変化球はカットボールなんかいいと思った。チェンジアップは速さがあるし、スライダーはキレがある。まだ6~7割だと思うので、すごいピッチャーじゃないかな」。中井も「球が速かったし、制球はよかった。明らかにボールというより、割ときわどいところ(に投げる)。外にスライダーを投げたり…器用なのかな、出し入れが」と評した。

 もう1人の新助っ人マイルズ・マイコラス投手(26=前レンジャーズ)も、評判はすこぶるいい。「球持ちがよくて、いい間を持っている。球も速い上に低めに集められるので、そこそこ勝つんじゃないか」との評価もあり、セ球団スコアラーも「お世辞じゃなく、まとまっている投手という印象です。今年は2人とも良さそうですね」と話した。

 とはいえ、外国人投手は実戦で投げてからでなければ正しい評価はできないもの。それでもまずまずの滑り出しを見せている裏には、巨人で4年目を迎えたマシソンのアドバイスがあった。

 マシソンは今でこそ守護神を任されるほどの信頼を得ているが、来日1年目のキャンプで初めて紅白戦に登板した際には2回4四死球と大荒れ。いきなり“ダメ助っ人”の烙印を押されてしまった暗い過去を持つ。

 そこで新チームメートの2人には、自身が苦労した経験を踏まえ「日本ではとにかく第一印象が大切。日米の調整ペースの違いも受け入れて、初めから最高の姿を見せるようにした方がスムーズに受け入れられる」と話したことを明かした。

 2人の今後については「せっかく日本にいるのだから、異なる文化での生活をエンジョイすること。僕が寺社巡りを楽しんでいるようにね」とも。ポレダとマイコラスにとって、頼れる“センパイ”の存在はなんとも心強いに違いない。