「大谷の開幕白紙」栗山発言のウラ側

2015年02月11日 08時10分

マウンド上で顔をしかめる大谷

 日本ハムの開幕投手最右翼・大谷翔平投手(20)の背信投球に栗山監督が「喝!」だ。

 

 9日の紅白戦に登板した大谷は打者10人に48球を投げ、2安打1失点(自責0)2三振2四球。25球中14球がボール球だった7日のフリー打撃登板からの改善は見られず、48球中21球がボール球で田中賢に投げ込んだ最初の最速155キロも内角低めに外れるボール球だった。

 

 大谷は「初めての登板でしたけど自分のやりたいことはできた。(調整は)順調かなと思います。もともとこの時期は自分の思い通りのピッチングをしていないので例年と同じ」と調整の初期段階を強調していたが、このベテラン然とした姿勢に指揮官は激高。「オレだけかもしれないけど納得いかない。(ワインドアップなど)試したいこともあるだろうけど、ゲーム形式はまず相手をやっつけてやるという必死さがない。それがあった上での試し。本人は開幕投手をやりたいんでしょ? みんなで競争しているわけだから結果を出してつかみに行ってほしい。開幕(投手)はもう一回白紙だな」(栗山監督)と大谷の“慢心”を痛烈に批判した。もっとも本当に怒っているわけではない。ここまで着実にステップアップしてきた大谷が気を緩めないようにくぎを刺したのだ。

 

 この日の大谷は秋から取り組むワインドアップ、従来のセットポジションとも制球が定まらず、投げた瞬間に「あー、ダメだ!」と打者ではなく自分との勝負で自滅。昨年、急成長を遂げた最大の要因「制球力」が影を潜めている。これを「ワインドアップによる弊害」とするのは早計かもしれないが、キャンプ当初から首脳陣は「動作が増えることでフォームを崩すリスクはある。もし良くない方向性が出てきた場合は原点(セットポジション)に立ち返らせる」(黒木投手コーチ)と語っていた。

 

 大谷自身は「ワインドアップに関しては、試合で投げるかどうかだけ。練習に関しては今後も両方投げていきますし、見極めの時期とかは考えていない」と意に介していないが、制球の改善がなければ「ワインドアップ禁止令」が発令されるのもそう遠くはなさそうだ。