江夏臨時コーチが注目集めた舞台裏…他虎OBからも猛烈売り込み

2015年02月10日 11時00分

榎田(右)を指導する江夏臨時コーチ

 阪神・江夏豊臨時コーチ(66)が8日、沖縄・宜野座での一軍キャンプの指導を終えた。今オフの補強失敗で話題が乏しい中、エース藤浪にダメ出しするなど注目を集めた“伝説OB”は「僕の仕事はこれで終わり。明日からは評論家として見させてもらう。自分が接して話したことが参考にしてもらえるなら先輩としてありがたい。ただ、ひと言何か言っただけですぐ勝てるほどこの世界は甘くはない。工夫、決断力を持って挑戦してほしい」と総括した。

 自ら選んだMVPには育成枠から支配下選手となった島本を指名。“江夏賞”としてグラブをプレゼントする一幕まであり、和田監督は「(投手陣は)江夏さんの助言をどう生かすか。これからが大事だ」と声を大にした。

 球団は今回、江夏コーチに24時間対応できる専属スタッフを2人も付けるなど神経を使ってきたが、舞台裏では他の阪神OBから“江夏余波”による売り込みの声もあったという。ある球団関係者はこう振り返る。

「今回の江夏さん招聘は球団主導ではなく、掛布DCの強いお願いから実現した。だから他のOBからも『何で江夏だけが…』という声もあった。名前は出せないが、江夏さんが臨時コーチをやることを知った大物OBの一人も『打撃、守備を見させてくれ。若い選手を伸ばしてみせる』と実際、球団に直談判したが、聞いてもらえなかったというんです」

 今回の臨時コーチ料は200万~300万円(推定)とも言われている。他のOBにしてみればうらやましい話に映ったに違いない。今季、球団創立80周年でV奪回を目指す阪神。今後は他のOBがへそを曲げないよう気を配る必要があるかもしれない。