“バンザイ投法”で注目を浴びている中日のドラフト2位左腕・浜田智博投手(22=九産大)が8日、今キャンプで初めて打撃投手として登板。福田、井領の2人に対して51球を投げ、39スイングでヒット性の打球8本に抑えた。「思ったよりコントロールが良くて良かった。コースにしっかり投げればファウルも取れることが分かりました」と本人も手応えをつかんだ様子だ。

 独特のフォームにネット裏の偵察部隊もピリピリだ。DeNAの三橋スコアラーは「変則左腕と聞いていたのでかわす投手だと思ったら、真っすぐでも勝負ができる。他のスコアラーとも話していたが、球の出どころが全部隠れるんじゃないか。マークしていかないといけない」と“要注意人物”に指定した。

 そんな浜田智にチーム内から早くも「開幕まで同一リーグで登板させないで隠すのも手じゃないか」との声が出ている。「浜田智の武器は打者が間合いの取りづらい、あの変則フォームにある。おそらくビデオなどで徹底的に研究されると思うが、実際に打席に立つのとは全く感覚が違う。どんなにビデオで見ていても最初の対戦では絶対に面食らうことになると思う。だったら本番まで隠していた方がいい」(チーム関係者)という。

 同僚の和田も「あれはタイミングが取れない」とお墨付きを与えた。巻き返しを図る中日の“秘密兵器”となるか。