やっと合流の阪神・ゴメス 他球団が喜ぶ“屈辱的な理由”

2015年02月09日 16時00分

和田監督(右)に「40本塁打」を約束したゴメス

 母国ドミニカ共和国でパスポート盗難に遭い、来日が遅れていた阪神のマウロ・ゴメス内野手(30)が8日、沖縄・宜野座の一軍キャンプに合流した。別メニュー調整ながら和田監督に「40本塁打」を約束するなどチームを大いに喜ばせたが、ネット裏では本来、警戒するはずの他球団スコアラーまでが大歓迎…。一体、なぜ? そこには阪神にとって“屈辱的な理由”があった――。

 

 遅ればせながらのキャンプ合流となったゴメスはプールトレーニングやティー打撃の後、オマリー打撃コーチ補佐を相手に49スイングの打撃練習。時差ぼけを感じさせない鋭い打球を連発し、周囲の目をくぎ付けにすると「(チームメートには)戻って来れてうれしいということと謝罪をしました。スイマセン」と頭を下げた。

 

 昨季は打率2割8分3厘、26本塁打、109打点。打点王のタイトルを獲得した主砲の登場に、和田監督も「動きはちゃんとしていた。『(本塁打を)35発打て』と言ったら『40発打つ』と言ってくれた」と裏話まで披露して笑顔。ナインも「会えて良かった」(今成)と大歓迎した。

 

 しかし、ある意味、チーム以上に大喜びだったのが他球団のスコアラー陣で「本当に、来てくれて助かったよ」。普通ならゴメスの2年目シーズンを警戒しまくるところだが…。実は007らは「阪神の今キャンプは見るべきものがない」と“ネタ不足”に困惑していたからだ。ゴメスの来日前、あるスコアラーはこう話していた。

 

「去年とメンバーもほとんど一緒。変わったのはルーキー2人くらいで練習内容も去年とほとんど同じ。せめてゴメスが来てくれないかなあ…」

 

 さらに007らはキャンプ後、所属球団に提出するリポートについて「これじゃあ書くことがない」「もう、去年のをコピーして終わろうか」などと話し合っていたからだ。ゴメス合流でようやくリポートが作成できる運びとなり、大喜びしていたというわけだ。

 

 阪神にしてみればまさに屈辱的。今キャンプで北條ら期待の若手と現有戦力の底上げを目指して頑張っているのに、早々に“安全パイ”と判断されたからたまらない。他球団から受けたこの屈辱は、この男のバットで晴らしてもらうしかない。