山本昌 若竜のハートをわしづかみ

2015年02月09日 11時00分

若手捕手陣に古田氏(左)を紹介した山本昌(中)

 中日の沖縄・読谷二軍キャンプが“球界のレジェンド”山本昌(49)の気配りで活気に満ちている。親子ほども年が離れた若手たちと一緒に汗を流すだけでなく、自ら積極的に話しかけ、かわいがり、さらには、いろんな相談にまで乗っているという。

 

「球速が出なくて悩んでいた時も山本さんに『そんなに気にしなくていい。俺なんかもっと遅くてもこの年までやっているんだから大丈夫』と言ってもらえて…。それで前向きに考えられるようになった」とはドラフト9位の金子丈投手(21=大商大)。育成2位・石垣幸大投手(18=いなべ総合)はプロゴルファーのすし石垣に引っ掛けて「すし」と呼ばれており「山本さんから、あだ名をつけてもらえるなんて光栄です。僕なんかを相手にしてもらえてありがたい」と大感激だ。

 

 6日は、昭和40年会の同期である古田敦也氏(評論家)が読谷を訪れたが、すかさず山本昌は首脳陣の了解を得たうえで、若手捕手のために“古田塾”もプロデュース。約30分にわたって古田氏から身ぶり手ぶりで指導を受けた杉山、赤田、育成3位・藤吉優(18=秀岳館)の3捕手はもちろん、大塚二軍投手コーチや小川二軍バッテリーコーチまで一緒に熱心に耳を傾け、メモを取った。赤田は「とてもいい話が聞けた。山本さんがセッティングしてくれたおかげです」と感謝しきりだった。

 

「マサさんは二軍監督やコーチ陣よりも年上だからね。自分のことだけでなく若手の育成やチームに財産を残すためにできる限りのことをしようと考えていろいろなことをやってくれているのでは」とチーム関係者。大ベテラン左腕は「たいしたことじゃない」と話すが、もはや二軍の誰もが“山本昌門下生”だ。