来日遅れても大丈夫?阪神のゴメス楽観論に掛布DCが警鐘

2015年02月06日 16時00分

掛布DCは“ゴメス問題”を気にしている

 阪神・掛布雅之GM付育成&打撃コーディネーター(DC=59)が和田監督らの「ゴメス楽観論」に警鐘を鳴らした。キャンプ直前にドミニカ共和国でパスポート盗難に遭い、来日が遅れている昨年の打点王、マウロ・ゴメス内野手(30)だが、チーム内には、今季もその活躍を確信する声だらけ。これに現役時代、3度の本塁打王に輝いた掛布DCは真っ向から異を唱えたのだ。

 今キャンプ初の休日の5日、第2クール中に合流予定だったゴメスの来日が、就労ビザ発行遅れの影響でまたも延期となった。前日4日までにゴメスが母国ドミニカ共和国で自主トレする最新の映像をチェックした和田監督は「早く来てほしいな。まあ、近く来るだろ、希望的観測だけど…」と話したが、阪神1年目の昨季、打率2割8分3厘、26本塁打、109打点と大活躍した助っ人4番の“2年目のジンクス”については心配していない。

「ゴメスの方が相手投手を把握しているから大丈夫。(助っ人で)1年目からあれだけ打てたのはいない。ゴメスのデータが上回る。本塁打も(今年の方が)増える」と指揮官は強調。他の首脳陣からも「全然大丈夫。対策も立ててある。自分もサポートするから今年も問題はないね」(オマリー打撃コーチ補佐)など楽観論だらけだ。

 これに掛布DCは警鐘を鳴らした。「そうじゃない! 甘く見ていたらいけない。ゴメスは一番気になっている選手。去年の数字だけで判断したらえらい目に遭うよ。昨年の(ソフトバンクとの)日本シリーズでインハイ高めの球を振らされて全くの不振に終わった。あれは他球団にもかなりのヒントになったと思う。シーズン中ならまだしも、ひと冬越せば相手もしっかりとした対策を立ててくる。右の助っ人が2年続けて活躍した例も少ない。ゴメスも頭と体の準備がかなり必要になってくる…」。“優良助っ人”から“ダメ助っ人”への変身の可能性を指摘するのだ。

 実際、他球団のスコアラーからも「阪神がゴメスは安泰、と思ってくれればありがたい。こっちは時間を割いて対策を立てるし、去年のようにはいかないようにする」との声も出ており、掛布DCは、そもそも来日直前でパスポートを「車上荒らし」で失うというゴメスのボーンヘッドぶりも気にしている。親しい関係者には「普通は車の中に置かない。(ドミニカなのに)日本にいる感じで安心していたのかな。そういうところが心配」と漏らし、ゴメスの私生活での油断ぶり、気の緩みがプレー面でも悪い方に直結しないか、と恐れているようだ。

 掛布DCは7日に沖縄を離れるため、宜野座キャンプでゴメスと対面できないが「いる間に見たかった。それが心残り」とまで言う。偉大なるミスタータイガースの2年目・ゴメスへの警鐘。杞憂に終わればいいが…。