広島の宮崎・日南キャンプ4日目にアクシデントが発生した。新助っ人左腕のマイク・ザガースキー投手(32=ブルージェイズ3A)がゴロ捕球の練習中に右足首をひねってリタイア。3週間の加療が必要との診断が下された。

 首脳陣は貴重な中継ぎとして期待していただけに「気持ちが沈まないようにひと声掛けようと思う」(緒方監督)とショックは大きい。ただ、キャンプ中のアクシデントという意味ではよくあること。それなのにチーム内が「まさか今年も起きるなんて…」と騒然となったのは、新助っ人の故障に不気味な“伏線”があったからだ。

 広島のキャンプでは、節分の2月3日に新助っ人がチームの躍進と無病息災を願って恵方巻きを食べるのが恒例行事となっている。日本文化を体験してもらうのも狙いの一つだが、その役割を担った助っ人が3年連続で負傷離脱に追い込まれているのだから“恵方巻きの呪い”だといってビビるのも無理はない。

 2年前はソコロビッチが左ふくらはぎの張りのためキャンプ中に離脱。昨年はフィリップスがシーズン途中に左ヒザを負傷して帰国した。そして今回は前日3日に報道陣の前で恵方巻きをパクついたザガースキーが…。

 もちろん“恵方巻きの呪い”に科学的根拠はないが、憂き目に遭っているのは新加入した外国人の中継ぎ投手ばかり。チーム内からは「少し考えないといけない。新助っ人の中継ぎ投手はやらないとか…」との声も上がっているが、それでは問題の根本的な解決にはならない。答えは来年までに出せばいいとはいえ、何とも気になる現象だ。