日本ハム・斎藤佑樹投手(26)が4日、フリー打撃に初登板した。

 杉谷、谷口の左打者に計48球を投げ、36ストライクのうち安打性の当たりは6、ファウル8、死球1、空振りはゼロ。斎藤は「ブルペンでずっと投げていて、早く打者に投げたかったので良かった。打者が立った中でどれだけ腕が振れるかを確かめたかった。ストレスのない中で投げるよりは多少違いましたけど、もう少し実戦で投げてみて良くなっていく感じ」と振り返った。

 斎藤本人は納得した球を「40球ぐらいですかね」としたが、杉谷に与えた死球以外にも、内角を狙いすぎるあまり3連続や4連続ボールを出すなど、打者にとっての“練習相手”としてはいまひとつだったようだ。

 それでも黒木投手コーチは「しっかりストライクゾーンに強い球を制球できていた。(目の前に)ネットがあると投げにくい。その中で体の開きが抑えられ体重移動もしっかりできていた」とフォロー。「打者が立つことによって、より制球という課題が明確になりますね。次(のテーマ)は捕手の構えたところに指にかかったボールを投げれるようにしたい」と話した斎藤は、8日の紅白戦で周囲を納得させる結果を出すことができるか。