阪神臨時コーチ江夏氏に「カミナリ待望論」

2015年02月05日 11時00分

ブルペンで衣笠氏(右)と話す江夏臨時コーチ

 阪神の沖縄・宜野座キャンプで臨時コーチを務める“伝説OB”江夏豊氏(66)にチーム内から「カミナリ待望論」が噴出している。キャンプ前にはその気性の激しさに投手陣がビビってしまうのでは…との不安もささやかれてきたが、一転して今度は怒ってくれという。いまさらどうしてなのか?

 

 キャンプ3日目も江夏氏はサブグラウンド、ブルペンと投手陣の動きをチェックした。「疲れが出てきました。よく寝られます」と冗談を言いつつ、精力的に動き回る姿は御年66歳に見えないが、ここへきて首脳陣から出ているのが「もっと若手にカミナリを落としてほしい」との声だ。

 

「(藤浪)晋太郎くらいしか、若手の中で江夏さんの目に入るレベルの選手がいないから、苦言も出ないのかな。そこまで高いレベルの要求をできる選手がいないということ。やっぱり、あの江夏さんに苦言をいってもらえたら(若手も)気合が入る。何とか選手を覚えてもらって(今度は)怒ってもらっていい」(あるコーチ)

 

 気難しい性格ということもあり、キャンプ前は投手の練習内容や態度次第で“江夏火山”の噴火が恐れられていた。が、実際に始まったら全くの逆…。ドラフト2位ルーキー・石崎剛投手(24=新日鉄住金鹿島)からベテランの筒井まで絶賛し、苦言を呈したのはブルペン投球を行った藤浪に「よく2桁勝てたな」などと言ったのみ。首脳陣にすれば安堵の半面、肩透かしに遭った格好だが、いまさら怒ってくれ、というのには理由もある。

 

 3日の練習を視察した名球会仲間の衣笠祥雄氏は2日夜に江夏氏と会食したことを明かした上で「(指導が)難しいもんだな、というのは感じているみたい。あそこをこうとか、ここをこうとか言いたい部分があるんだろうが、短期間だし、言うと(コーチの)邪魔になるんじゃないかとか(選手に)どこまで言っていいのかとか、悩んでるみたい」と証言。さらに江夏氏は、親しい球団関係者に「部屋に来てくれてもいいんだけどな。時代が違うのかな」とまで漏らしていたという。球団側は、そうした江夏氏の不完全燃焼の心境を察した。「だったらなおさら、遠慮せずにドンドンと選手に苦言からお叱りまで言ってほしい」(球団関係者)とのお願いが噴出しているわけだ。

 

 会見でも江夏氏は「手を抜いている人は一人もいない」と温かいコメントに終始したが、首脳陣が待望する、本音丸出しの“江夏火山”の噴火が見られるか、果たして…。

関連タグ: