巨人投手陣に“野性ルール”が取り入れられた。キャンプ初日から2日連続でブルペン入りした内海が「ペースアップいきます」。1球ごとに10秒も間合いを取らず、怒とうの勢いで投げ続けた。変化球を交えて計36球を投げると「フォームは崩さずに間隔を短く。ペースが速い方が野手のリズムもさらに良くなる」と充実の表情で汗を拭った。

 斎藤投手コーチはペースアップによる4つの効果を挙げた。①心肺機能の向上②投球時にあれこれと考えずにシンプルに投げられる③試合時間の短縮④投手がリズム良く投げれば、守備陣もリズムに乗ってチーム全体に勢いが出る――というものだ。

 同コーチは「余計な動作を省く。(投球前に)あちこち触ったりする人もいる。時間をかけて(ストライクではなく)ボールじゃあね」。

 今キャンプでは原監督が「野性味」を新たに加えたいという。それに呼応して投手陣は1日最低でも10球のハイペース投法に、ワイルドに取り組む予定だ。