新井復活へのキーワード「阪神に比べれば…」

2015年02月02日 16時00分

 復活へのキーワードは「阪神に比べれば」だ。8年ぶりに復帰した広島・新井貴浩内野手(38)がキャンプ初日から大ハッスルした。昼過ぎに通常メニューを終えたが、自ら特守を志願。永田総合コーチのノックを約70分間も受ける気合の入りようで「若いころも鍛えてもらった。監督からも『最初はバッティングというよりノックで下半身をいじめてくれ』と言われているので」と充実の表情を浮かべた。

 

 年俸は昨季の2億円から2000万円まで下がり、古巣復帰を果たしたといっても後がない。それでも新井の目が生き生きとしているのは、阪神時代にFA選手として背負ってきた“重い十字架”から解放されたという点も見逃せない。チーム関係者も「阪神時代の重圧に比べたら、今の状況の方が気持ち的に楽なのだろう。もともとプレッシャーに強いタイプではない。気心の知れた人がいて伸び伸びできるのがいいのではないか」と分析する。

 

 いくら「カープ女子」が流行語になったとはいえ、阪神の方がファンも報道陣の数も圧倒的に多い。浴びせられるヤジの質と量も段違いで、少なからず新井の重荷にもなった。サブグラウンドで行われたこの日の特守には報道陣が殺到し、永田コーチに「すごい注目だな」と冷やかされる一幕もあったが、新井は「今まではこれ以上でしたよ」と“本音”をのぞかせた。

 

 期待を裏切ったら広島ファンも容赦ないだろうが「阪神に比べれば」と考えれば、気持ちも切り替えられる。「実績は過去のもの。今現在、そしてこれからが大事。横一線だと思っているのでいいポジション争いをしていきたい」と意気込む新井は、野球をするのが楽しくて仕方ない様子だった。