原巨人 スローガン「新成」にプラス「野性味」

2015年02月01日 07時00分

宮崎神宮を参拝した原監督。左は阿部

 巨人・原監督がチームスローガンを“加筆修正”した。指揮官は31日、キャンプ地・宮崎入り。久しぶりにナインを目の前にし、今年のスローガン「新成」に、新たに「野性味」なるフレーズを急きょ加え、個々の自主性を促したのだ。今日1日のキャンプインを前に「それぞれが『野性』を感じ取ってもらえたら」と語った、その真意とは――。

 原監督ら首脳陣は、午前11時前に宮崎入りし、そのまま宮崎神宮へ。先に合同自主トレを行っていた一軍キャンプメンバーと合流し、参拝した。リーグ4連覇、日本一奪還を目指すキャンプを目前に「本当に待ちに待ったといいますかね、身の引き締まる、非常に野球人としてはいい一日です」と語った。

 今年は大きな戦力補強こそないものの、坂本新主将就任や阿部の一塁コンバート、投手陣では澤村と西村を配置転換するなど“解体”の名の下にチームを動かし、スローガンも「新成」としたが、指揮官はさらにこう語った。「今年は新しく、そして大願を成就すると『新成』というチームスローガンではあるが、そこにもう一つ『野性味』というものを加えて。すべて一人ひとりが強い自立の中で自分を鍛え、そしてチームに力を与えてもらいたいと思います」。

 真正面から捉えれば、闘争心、荒々しさなどを表す“ワイルドさ”だが、原監督の真意は少し違ったものだった。「例えば自分のコンディションであったり、自分の鍛える練習であっても『自立する』というのが、野性の本質的なものだと思う。人に頼るのではなく、練習にしたって納得いくまで練習をする。メニューを消化する、あるいは自分でそういうふうにしてたからそうするというだけではなくてね」。自身の向上に貪欲になることを促したのだ。

 実はその言葉の裏にあるのは昨季、ナインに対し抱いていた“物足りなさ”にある。阪神・メッセンジャーをはじめ、力強い直球を投げる投手に対し、力負けする試合が頻出。その一因に選手個々の“強さ”が足りないことを挙げ「このチームには半速球や変化球に強い人はいるが、ここ1、2年、本当の真っすぐに強い人は少ない」と嘆いた。秋季練習ではさっそく打撃マシンを通常よりも近づけて練習させ、今回のキャンプでは160キロを出すマシンを用意した。すべてはナインの眠っている“強さ”を目覚めさせるためだ。

 その後、宿舎で行われた全体ミーティングでも「野性的」とニュアンスを変えつつも、ナインの前でその方針を訴えた原監督。強さを求めるキャンプが始まる。