オリックスの西勇輝投手(24)が28日、ほっともっとフィールド神戸でランニング、キャッチボールなどの自主トレを公開した。このオフはここまで海外、沖縄、地元の三重で単独トレを続け、走り込みを中心に例年の倍くらいの運動量で自らを追い込んだという。メンタル面も自己啓発本を読むなどして強化。「いつも2番手と言われるので、今年は金子さんを追い抜くくらい自分にハッパをかけてやりたい」と意気込んだ。

 そんな西にチーム関係者は注文をつける。「西はいつも周囲に“頑張れ”とかハッパをかけられてばかり。若いといっても毎年後輩も増えてくるし、大卒と変わらない年齢になっている。引っ張られるんじゃなくて、ランニングにしてももっと自分から周囲に声をかけて引っ張っていかないといけない」。いつまでも“若手”ではなく、投手陣のリーダーとしての存在感を示してほしいというのだ。

 さらには「『西が打たれたならしょうがない』と言われるくらいにならないとね。ウチでそれを言われるのは金子と平野佳くらい。信頼感を勝ち取ってその域までいかないといけない」との声も…。昨年の西は開幕から8連勝の快進撃を見せながらも後半に急失速し、12勝10敗。シーズンを通して安定感を見せつけ、信頼を勝ち取らないといけない。