ソフト背水ローテで逆転Vに望み

2012年09月04日 12時00分

 自力優勝の可能性が消滅したソフトバンクが、今日4日からの首位・西武との3連戦に“背水ローテ”で挑む。ローテーション通りならロッテ戦(7日、ヤフードーム)の初戦に先発する大隣を中5日で西武3戦目へ投入。現在、打線が5試合連続1得点と極度の貧打にあえいでいるが、摂津、大隣の2本柱に今季西武から2勝している山田をつぎ込んで、勢いに乗るレオを3タテし大逆転Vに最後の望みをつなぐ。

 

 2日の日本ハム戦に敗れ引き分けを挟み3連敗。西武との差は5ゲームとなり、今季初めて自力優勝の可能性が消滅。リーグ3連覇の夢も遠のいた。

 

 もちろん、まだVの可能性がゼロになったわけではない。今日からの西武3連戦に向けて空路、東京へ向かった秋山監督も「残り27試合あるからな。まだ、何が起きるか分からないよ」と焦る様子は全くなかった。

 

 確かに過去には「起きてくれた」経験もある。一昨年、同じく西武にマジック4とされながら、世紀の失速に助けられて逆転Vを飾った。もちろん、あきらめずに戦った結果だ。「チームは変わっているが(一昨年を)知っている選手はいるからね。経験を生かさないといけない」と、秋山監督は続けた。

 

 そのためにも、西武戦に向けて組んだのが“背水ローテ”だ。初戦に現在、最多勝のエース摂津が先発、2戦目に山田を予定。ここまではこれまで通りだが、3戦目に2枚看板として摂津と先発するカードを分けていた左腕エース大隣を中5日で投入する。

 

 もちろん大きなリスクも伴う。当然、順番通りなら大隣が初戦に先発する次のロッテ3連戦は手薄になるし、2枚看板を投入する以上、3連勝が絶対条件となる西武3連戦は相手も岸、菊池、牧田の“表ローテ3本柱”をぶつけてくる。

 

 鷹打線は現在5試合連続1得点という深刻な貧打に悩まされている。5試合中4試合が“スミ1”で「今の並びだと下位打線が弱すぎる。上位打線の本多、明石を解体して、下位に組み込むべき」(チーム関係者)との声まで出ている状態。レオ投に抑えられる可能性は高い。4位のロッテとは0.5ゲーム差。もくろみが外れれば、3位すら危うい状況になる。

 

 西武に摂津、大隣、山田をぶつけるのは危険な賭けであることは十分にわかっている。それでも球団史上初のリーグ3連覇に向けて、もはや後先を考えていられる状況ではない。今季を占う最後の大勝負。果たしてどう出るか。