藤浪がマエケンからヒントを得た「脱力投法」の極意明かす

2015年01月29日 08時30分

「脱力投法」の理想を語った藤浪

 阪神・藤浪晋太郎投手(20)が沖縄・宜野座合同自主トレ初日の27日、今年初めてブルペン入り。プロ入り以来、最も遅い時期となったが、内容は上々だ。尊敬する広島・前田健太投手(26)からヒントを得た進化のキーワードは「脱力投法」。その“理想像”を藤浪が本紙だけに明かした。

 

 この日の藤浪はランニングなどのアップを終え、今年初のブルペン入り。まずは捕手を立たせたまま軽い投球を行い、さらに座らせて36球の“デモ投球”を披露。球を受けた梅野は「球自体強く、重さは感じた。(球速は)150キロいくか、いかないかくらいだった」と、その出来上がりの良さに仰天したほどだった。

 

「抜群にいいわけじゃないが、悪くはない。肩もつくってきたつもりです」という藤浪は、プロ入り3年目の今季、“脱力投法”を最大テーマにしている。過去2年、日によって投球内容にバラつきがあった弱点を解消したいからで、余計な力を抜いて投げることにより「コントロールやボールのキレがよくなる」「いい球と悪い球の幅がなくなってくる」などの利点があるとのこと。このオフ、合同自主トレを行った広島・前田からヒントを得て取り組み始めたという。

 

 そして藤浪は本紙にだけ、こう明かした。「理想を言うと力を全く入れないで投げたいんです。それでいて、投げる瞬間だけ、100の力で投げたい。投げる瞬間までは0の力。体幹を中心に動かして、それに腕がついてくるイメージです。いい投手はみんなそういうもの(脱力)を持っているんです。これは小さいころから思っていました。小学校くらいから」。約10年も前から「理想」としていた“脱力投法”。それをマエケンとの合同トレで再認識し、いよいよ本格的に着手したのだ。

 

 チーム関係者も「目つきとか雰囲気が明らかに変わった。投球も力む感じがなくなった」と藤浪を評する。歴史を振り返れば“脱力”の重要性は剣豪・宮本武蔵や合気道の塩田剛三など、日本古来、様々な達人たちも説いていた。そんな領域に藤浪も挑戦するということ。理想の“脱力投法”をマスターできるか、注目だ。