「澤村以上」と他球団が評価する巨人6番目の男

2012年09月04日 18時00分

 巨人の2年目右腕・小山雄輝(23)が先月31日のDeNA戦でプロ初勝利を手にした。5失点KOされた前回の中日戦とは見違える投球を首脳陣が絶賛した一方、他球団は急成長する右腕を“右のエース級”と評価。「澤村以上」という声まで上がっている。

 今季4度目の先発で、ようやく小山に勝利の女神がほほ笑んだ。これまではボール先行で打者有利の状況を招き、甘い球を痛打されるのが課題だったが、31日は直球も変化球も制球抜群。緩いカーブとフォークを武器に、ベイ打線を終始手玉に取った。

「自分のペースで投げられた」と胸を張った小山について、原監督は「持っている力の9割以上を出した。(プロ初勝利は)僕の中では必然」と、驚くことはないといった表情。川口投手総合コーチも満足顔で「成長が見られる」と評価した。

 とはいえ、チーム内での小山の立場はあくまで先発6番手。川口コーチは「一軍の戦力として残れるか、次が重要になる」と今後もローテに残すかどうかは、次戦で見極めるとの考えを示した。

 その一方、他球団の小山評は驚くほど高い。1年目の昨季から「右のエースになれる」との評価も聞こえていたが、今季対戦したセ球団関係者は「上背(187センチ)があって直球に角度があるし、西武の岸のようなカーブを投げる。正直言って、直球一辺倒の澤村よりも厄介な相手」と語り「巨人はCSでも小山を使ったらどうか」とまで口にしたほどだ。リーグ優勝はほぼ手中にしたが、最近の澤村の投球を見れば、CS以降の短期決戦へ向けての不安を感じざるを得ない。ホールトンや宮国にしても絶対の信頼感はまだない。成長著しい右腕の今後しだいでは、一気に“右のエース”へ躍り出る可能性も十分か。