揺れる起用プラン…巨人捕手問題の理想と現実

2015年01月28日 07時30分

小林が「不動の正捕手」となるのはいつか

 巨人が、早くも“難題”に直面している。原辰徳監督(56)は阿部慎之助内野手(35)の後釜として、2年目の小林誠司捕手(25)と、ヤクルトからFA移籍した相川亮二捕手(38)を競わせる方針を示しているが、首脳陣からは「捕手4人で競わせるべき」との声が上がっているのだ。その背景には何があるのか。

 

“正捕手不在”という難題に対し、原監督はこう語っている。

 

「小林も慎之助の後を守るのは大変だが、相川というパフォーマンスの高い捕手がいる。ジャイアンツのベースを(今季は)2人で守ってほしい」

 

 基本的には小林をある程度、我慢しながら起用しつつ、相川がフォローするという図式となりそうだ。

 

 ただ指揮官のプランに対し、首脳陣からは“現実路線”の声が上がっている。「現在のところ、今季の捕手起用は昨年までの『投手防御率』に照らし合わせ、実松と加藤も入れた4人を使う案が首脳陣で出ている。キャンプでは、さらに河野、鬼屋敷といった二軍キャンプの若手も一軍のブルペンに呼び、あらゆる可能性を探っていくそうです」(チーム関係者)。若手2人はともかく、今季は各投手との相性を最重視して臨みたい意向なのだという。

 

 確かに小林は1年目にして63試合に出場、29試合で先発マスクをかぶったがまだまだ経験不足は否めない。「スタミナなどの課題もあるが、首脳陣から問題視されているのは負けた翌日の精神状態。詳しくはいえないが、配球面でもその影響が出ているようだ」(チームスタッフ)。相川に関しても、今年で21年目のベテランではあるが、優勝経験はゼロでおぼつかない。

 

 さらに小林の“優先起用”をためらうのはこんな本音もある。

 

「今季はV9以来の4連覇がかかっている。これがコーチ陣の結構なプレッシャーになっている。今から(4連覇が)至上命令になっている状況で、小林を育てながら優勝するなんて無理、というのが正直なところなんです」(球団関係者)

 

 かといって実松や加藤が加わっての“正捕手ローテーション”も混乱が予想される。昨季は阿部、小林、実松または加藤という捕手陣だったところに相川が加入。昨季同様に捕手3人をベンチに入れるとなれば、一塁に行った阿部の代わりに内外野手、ないしは投手を誰か1人、外さなければならない。やりくりはこれまで以上に難しくなる。

 

 小林が独り立ちできれば、丸く収まるのだが…。4連覇を目指す巨人は期待と重圧の中でキャンプを迎える。