西武・菊池雄星投手(23)が23日、西武第二球場で自主トレを公開。オフのトレーニングで体重100キロの大台に乗せたニューボディーで早速、捕手を座らせ33球のブルペン投球を披露した。

「今年こそ」といい続けてはやプロ5年目。年俸面では母校・花巻東の3学年下の1億円プレーヤー・大谷(日本ハム)に6200万円の差をつけられてしまった。先輩の意地を見せる意味でも結果を出さなければならない勝負の年に菊池は100キロの体で勝負を挑む。

「食事面のコントロールはしていません。ウエートは量も扱う重量も去年から増やして1日3~4時間。背中とかケツとかは重点的にやってきました」と菊池はひと回り大きくなった体のトレーニング効果を説明。続けて「ピッチングはすごくいい状態できている。体が大きくなったからといって球が速くなったり、制球がよくなったりするわけじゃないので、そこはキャンプのお楽しみですよね。結果的にスピードが上がってくれればいいですけど、(体重は)1回落ちると思うんで。正直、ベスト体重が何キロか分からない」と周囲を和ませた。

 それでも今年の課題は四死球減。「去年の四死球数(83)が多かったのでそれを減らすこと。去年はシーズン中にフォームを迷っていた。今年は開幕から『これでいく!』というのを決めたい。先発は競争になると思うので過去は一切忘れて僕も1年目のつもりでもう一度ローテをつかみに行く」と早速、ブルペンに入り33球の決意を披露していた。(金額は推定)