内田コーチが語った巨人ドラ1岡本育成論

2015年01月23日 11時00分

内田コーチはどう育てる?

 春季キャンプで二軍スタートが決まった巨人のドラフト1位・岡本和真内野手(18=智弁学園)を、どう育成するのか。内田順三二軍打撃コーチ(67)を直撃した。阿部や高橋由を育てた名伯楽は、大砲をじっくりと二軍で“培養”させたい考えを明かした上で、育成法や一軍昇格に必要な課題を指摘した。

 

 ――岡本の二軍スタートが決まり、どんな育成法を考えているか

 

 内田コーチ:まず考えているのは、彼が今までやっていることをどんどんやらせていこうと思う。フォームを矯正するつもりはまったくない。ただ、こんな練習方法をやらないといけないというドリルはしなきゃいかん。育成の選手と違うから、江藤(二軍打撃コーチ)とも相談しながらやっていこうと思ってる。

 

 ――いつぐらいから一軍で活躍できそうか

 

 内田:いついつというのは考えていない。ただ、早い時期に。1年でも2年でも3年でも(長く)チームの顔になってもらいたい。

 

 ――つまり、開幕一軍もありえるのか

 

 内田:原監督の考え方次第だとは思いますが。華やかなところで経験させて…というのもあるかもしれないが、開幕戦からとは考えていないと思う。1年でどれくらいの数字が出るかでも変わってくる。ケガがなければ、チームの強化選手として(まず二軍で)何百打席、打つ打たないは別にして与えると思う。それに対して彼は結果を出していかないといけない。預かった以上はボクらの責任だと思っている。彼が次世代のジャイアンツのスターになればいい。そのために俺が呼ばれてると思ってるし。全力を尽くして、いい形にもっていきたい。

 

 ――具体的に岡本の打撃のどこがいいのか

 

 内田:始動の柔らかさがいい選手だと思ってる。ボールを打つための始動が柔らかかったのは坂本、阿部、由伸。動きが小さいに限る。そのなかで体重移動をスムーズにするために始動を早くする。ぎくしゃくして硬い選手で成功したのは見たことがない。

 

 ――一軍に上がるための課題は

 

 内田:プロのスピードやキレ、変化球に慣れていけるか。振る筋力、振る体力が大切になってくる。打撃だけでなく、ほかのことももっともっとやらなきゃいけない。ずっと見ててもそう思う。走攻守がある。ただ、そこは担当じゃないが、守れなくても走れなくてもゲームに出られない。一軍に代打で出ても打てなくて落ちてきたんじゃ…。上がった限りはレギュラー、準レギュラーになるぐらいのものを出せるところまで持っていかないと。一番悪いのは(一軍と二軍を)行ったり来たりすることだから。

 

 ――とはいえ、やはり期待は大きい

 

 内田:経験上、いい選手になれる素材ですごく楽しみ。高校生で73本塁打を打ったというのは感じ取れる。まず最初の打撃マシンの打ち方はいい。オーバーティーチング(教えすぎ)にならないように遊びを入れながらね。ジイサンが孫を見守るようにね(笑い)。