虎のルーキーに意地見せたマエケン

2012年09月03日 12時00分

新井良にサヨナラホームランを浴びた今村

 球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を狙う広島は2日、敵地・甲子園で阪神と対戦した。この試合に先発した前田健は8回を投げ4安打1失点。志願の中4日登板だったが、トラ打線を相手にコイのエースを見せ付けた。これに対して打線は、阪神のドラフト2位・歳内から再三チャンスを作ったものの1点を奪うのが精一杯。決定力不足は深刻だ。

 前田健は2004年夏と06年春に、歳内は10年夏と11年夏に甲子園に出場。高校野球の“聖地”をわかせた右腕同士の対決。この日は中4日で志願登板したコイの絶対的エースは、5歳下のルーキーに負けるわけにはいかなかった。

 3回までパーフェクトピッチング。4回一死満塁の大ピンチもブラゼルを併殺打に仕留め切り抜ける。1—0の5回には二死三塁から代打で登場した鉄人・金本に右前に運ばれ同点とされたが、すぐに立ち直る。

 6回から8回までは3イニング連続で三者凡退に切り捨て、付け入る隙を与えなかった。「前回(8月28日)のヤクルト戦(神宮)では球数が少なく(7回95球)終わったので、中4日登板でも無理はしていない。それに今季はここまでの疲れも強くはない」の言葉通りの力投だった。しかし、タイムリー欠乏症に陥っている打線は燃えるエースを援護することができなかった。

 歳内は5回の攻撃で代打・金本を送られ交代。この日は同じ1失点だったが、相手よりも長いイニングを投げぬき、先輩の意地を見せつけることはできた。しかし9回の攻撃で二死一塁の場面で自身に代打を送られるとベンチで鬼の形相だった。登板前には「しっかり結果を残したい」と“結果”にこだわっていた前田健。それだけに最後まで投げ切れなかったことが悔しかったようだ。

 勝っていれば13勝目となり、巨人・内海を抜いてリーグ単独トップに立てていたのだが、それもかなわなかった。試合は11回、今村が新井良にサヨナラ2ランを打たれ万事休す。ヤクルトとの差は僅か1ゲームとなった。ここで踏みとどまらないと、CS進出は幻で終わってしまう。

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