大谷 メガブレークに必要なもの

2015年01月18日 09時00分

ブルペンで40球を投げた大谷

 今季で3年目を迎える日本ハム・大谷翔平投手(20)のメガブレークはあるのか――。15日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で自主トレ中2度目のブルペン投球を行った大谷は、立ったままの捕手のミットへ次から次へと重そうなストレートを投げ込んだ。今年から解禁となったワインドアップから、流れるような体重移動としなやかなフォームで生み出される剛速球。セットポジションから日本球界最速タイの162キロを記録した昨年を超えるのはもはや時間の問題だろう。

 

 ただ、それが白星に直結するかどうかとなると話は別だ。大谷が初めて162キロを投げた昨年7月19日の球宴第2戦(甲子園)では、打者5人に全23球を投げて12球が160キロを超えたものの、ボール3球を除く9球のうち6球をバットに当てられ、鳥谷とマートンには安打された。栗山監督は「162キロを出しても点を取られたらダメなんだ」と苦言を呈していたが、確かにいくら球速が出ていても打者を抑えられなくては意味がない。

 

 原因はハッキリしている。「打者が速球に合わせてスライダーに対応しようとしている中で、160キロを投げるフォームから160キロを投げるから合わせられる」とはライバル球団のスコアラーの弁。いくら大谷がすごいと言っても、来ると分かっている160キロには対応できるという。では、どうすればいいのか。

 

 前出のスコアラーは言う。「野茂のフォークやマー君のスプリットのようにストレート以外で何か打者に強く意識づけする一級品の変化球を身につけるか、ダルビッシュのように投げる全ての変化球の精度が一級品になってくれば状況は変わってくる」。そうなったとき、大谷を攻略できる打者は誰もいなくなるかもしれない。