呉のメジャー流出危機 阪神が恐れる韓国ファンの圧力

2015年01月15日 11時00分

早くも1年後の去就が心配されている呉昇桓

 V奪回を目指す阪神が守護神・呉昇桓(32)の2015年シーズン終了後のメジャー流出を今から警戒している。2年契約の最終年ということに加えて、大きな不安材料があるからだという。それは…。

 

 昨季は来日1年目で韓国最強ストッパーの名に恥じない大活躍だった呉昇桓。2勝4敗39セーブ、防御率1・76の成績でセーブ王のタイトルも獲得した。昨年12月に契約を締結した際には「自分が主力選手として阪神の優勝に頑張りたい」と気合のコメントを発表。阪神の10年ぶりのリーグ制覇には欠かせないキーマンの一人であることは間違いない。

 

 そんな呉昇桓について球団は今から2016年の契約のことで戦々恐々となっている。「16年の契約を結べるかはわからない。条件がダメならメジャーに行ってしまう可能性もある。向こうの世論もある」と球団関係者。韓国世論が“圧力”となって呉昇桓のメジャー移籍を猛プッシュするのではないか、とみているのだ。

 

 実際、韓国メディア関係者もこう言う。「呉昇桓には韓国の野球ファンの大きな期待が掛かっている。昨年、日本へ行く前は彼がメジャーで活躍できるか、半信半疑だった。それが昨年の日本での活躍で、今度はメジャーでも成功できる、という世論が巻き起こっている。最近の韓国では一流選手はメジャーを目指すべきだという風潮がある。今年も彼が昨年のような成績を残した場合、世論がメジャー挑戦を強く望む。その場合、どれだけ阪神に勝ち目があるのか」

 

 昨年11月、韓国では、呉昇桓が「(メジャーに)行って戦うべきだと考えている」と16年シーズンのメジャー挑戦の可能性を口にしたとの報道があった。その後、中村GMら阪神サイドが確認したところ、呉昇桓が「間違って報道されただけです」と釈明。「もともとメジャーに行くのならウチには来ないだろう」(中村GM)で落着した形にはなったが、いまひとつ不透明な部分もあった。

 

 このオフには韓国のあるテレビ番組に出演した呉昇桓が、司会者から「(13年からドジャースでプレーする)柳賢振と同じチームに、抑えでいけばいいんじゃないか」と熱烈的に勧められ「日本に進出したばかりで私自身、まだ発展途上…」とタジタジになる場面もあったという。阪神サイドは、そんな状況も踏まえて、心配でたまらないわけだ。

 

 もっか呉昇桓は金田、岩本の若虎投手とともにグアムで自主トレ中。阪神2年目シーズンに向けてやる気満々だが、果たしてシーズンオフには、どんな結果が待っているのか。まだ先のこととはいえ、阪神には大事な問題だ。