「二塁ダメなら控えで」西岡発言で阪神不穏ムード

2015年01月13日 16時00分

自らの「二遊間しかやらない」発言で物議をかもしている西岡

 海外FA宣言した鳥谷敬内野手(33)の残留決着で安堵感いっぱいの阪神が再び“不穏モード”に突入している。発端は右ヒジ手術から再起を期す西岡剛内野手(30)が「二遊間で勝負したい。出られないなら控えでもいい」と発言していること。和田監督はそんな西岡の競争姿勢を歓迎しているが、チーム内の見方は“真逆”なようで…。

 

 阪神移籍3年目の今季、ベンチ危機もあり得る西岡にとっては捨て身の発言だったかもしれない。昨年末の契約更改時に続いて、今年の自主トレ公開時も「(定位置の)二遊間で勝負したい。出られないなら控えでもいい」と連呼。故障もあって上本に奪われた二塁手の座を奪い返そうと懸命になっている。これを和田監督は「ヒジの状態に手応えを感じているのだろう。簡単には(上本に二塁を)渡さない気持ちもある。今年に勝負をかける意気込みを感じる」と歓迎。今春キャンプから上本対西岡の二塁手争いのゴングを鳴らす気でいる。

 

 確かに西岡の発言は普通ならその意気や良し。だが、この頼もしい発言も額面通りに思われていない現状がある。ある首脳陣は「聞こえはいい感じだが、要は自分から起用法をこうしてくれ、と圧力をかけているようなもの。本心じゃないだろうが、控えでもいいかどうかは上が決めること。肩が弱い上本を考えれば、チーム事情で西岡が去年のように三塁を守らざるを得ない場合はある。キャンプでは二塁手1本より、両方の練習で臨んだ方がいいのだが…」と指摘する。

 

 また、フロント幹部は「西岡のキャラだから許されるのか、温厚な和田監督だから大丈夫なのか分からないが、星野監督なら一発で怒ると思うよ。西岡は、堂々と自分がしてほしい起用法を話して『あとは監督力でしょ』とも言っていたし…。和田監督も西岡に遠慮しすぎ。ナメられたらいけない。本音は(レギュラーがいない)三塁もやらせたいのだから、そっちもやれ!と言った方がいい」とピシャリ。何とも不穏なモードに突入しているのだ。

 

 海外FA宣言した鳥谷の残留で「最大の戦力補強」(坂井オーナー)と沸き上がった阪神。だが、その裏で西岡の起用法がV奪回の行方を左右するのも事実。

 

 チームの誰もが歓迎とはいかなかった今回の西岡発言。いずれにせよ、今季背水イヤーの和田監督の手腕が問われそうだ。