根本さんの“最後の教え子”に苦しめられる西武

2015年01月12日 11時00分

瀬戸山隆三球団本部長

 今オフの補強戦線でオリックスに完敗した西武から嘆き節だ。


 日本ハムからFA宣言し、急きょ獲得に乗り出した小谷野栄一内野手(34)にフラれ、かねて再獲得を望み熱烈ラブコールを送っていたOBの中島裕之内野手(32=前アスレチックス2A)にまで袖にされた。


 いずれも争奪戦に敗れた相手は同じパ・リーグのオリックス。ひと昔前、西武がまだ「常勝軍団」として認知されていた時代には考えられなかった屈辱の惨敗劇だった。


 小谷野に関してはオリックスの現場に日本ハム二軍時代からの恩師・福良ヘッドコーチがいたハンディに屈した形だが、親会社から資金援助を受け、是が非でも獲らなければいけなかった中島を後から来た伏兵にさらわれたショックは大きい。鈴木球団本部長は「残念です。ぜひ帰ってきてほしい選手だった」と苦虫をかみ潰した。


 黄金時代を知る球団OBからは「かつてあれだけ編成で他球団を出し抜いてきたライオンズが、その編成で巨人以外の球団に負けるなんて隔世の感がある。球団も人が入れ替わって全てが変わってしまった」との声。さらに「(西武が)強かった時代の編成手法で結果を出しているのは今やオリックスのほう」と一昨年11月に編成トップに就任し、オリックスを劇的に変化させている瀬戸山隆三球団本部長(61)の手腕を認めた。


 瀬戸山本部長はダイエー(現ソフトバンク)時代、ライオンズ常勝時代の基礎を築いた根本陸夫氏(故人)の薫陶を受けた最後の教え子。今になって“根本遺産”に苦しめられるのも何かの因縁か。