巨人のドラフト1位・岡本和真内野手(18=智弁学園)に、先輩たちから“全スポーツ紙読破指令”が飛んだ。

 新人合同自主トレの第1クール最終日となった10日、岡本は3000メートル走に「きつかったです。遅いので自分のペースで走りました」とバテつつも、初めてティー打撃を視察した岡崎二軍監督に「ひと言で言うと素晴らしい。坂本が入ってきた時の打ち方を思い出した。打ち方に関しては直すところがないぐらい」と太鼓判を押された。

 打法には高評価を得た将来の4番候補だが、先輩たちが岡本のある生活習慣の改善を指摘する。それはスポーツ紙などで野球の記事を全く読んでいないことだ。

「早いうちから新聞を読んで、どう書かれるのかを知って慣れた方がいい。キャンプに入ったらもっとすごくなる」と真顔で心配する先輩もいれば「1面に載ればうれしいし、失敗すれば厳しく書かれて当然。それに先輩の選手や他球団の選手たちがどんなことを考えて、何を話しているのかを知るのは大事なこと。技術的なことで勉強になることもある。自分は全紙読んでいた」とスポーツ紙を“参考書”として、目を通すことを勧める声も。

 岡本自身は「自分の記事に興味がないんです。前から読む習慣もなくて。自分から進んで見ようとはしません」と“完全鎖国”状態。2008年のドラ1・大田もかつて「(新聞に書かれて)いい思いもするし、悪い思いもする」と本音を明かしている。どんな内容でもブレない心を養うのもプロに求められる一つの要素とも言えるだけに…。岡本は先輩たちの助言をどう聞くか。