オリックスは10日、ドラフト1位の山崎福也投手(22=明治大)を除く新人選手8人が神戸市内の球団寮に入寮したが、各自が“一芸”を披露するユニークなものとなった。

 ドラフト3位の佐野皓大投手(18=大分)は特技のバルーンアートを披露。「高2の文化祭で作って覚えました。トイプードル、キリン、ウサギ、蛇が作れます」。同5位の斎藤綱記投手(18=北照)は大好きな人気キャラクター・クマタンのグッズを持ち込んで“クマタン愛”を語り、他にもお気に入りのブレスレットやプーさんのぬいぐるみなどを使って自己PRを繰り広げた。

 実はこれ、スカウト陣の“指令”だった。スカウトの一人は「オリックスは阪神に比べて地味。ルーキーでもなかなかファンに存在を知ってもらえない。だから自分を覚えてもらえるような“一芸”を入寮の時に披露しろよ、と言ったんです」。ファンへのアピールに各自が知恵を絞り、この日に臨んだというわけ。

 プロとしてスタートを切ったばかりのルーキー。11日からは新人合同自主トレが行われる。