新年度の新入部員の受け入れ停止で廃部の危機に直面しているPL学園(大阪)の硬式野球部OB会が10日、大阪市内のホテルで行われ、鶴岡秀樹会長(55)らが昨年12月に嘆願書を学校側に提出していたことが分かった。OB間で署名を集め、(1)早期監督の選定、(2)新入生の受け入れ再開の2点を求めた。

 甲子園大会で春3度、夏4度の優勝を果たした名門のPLだが、2013年2月に部員による部内暴力が判明。6か月の対外試合停止処分を受け、当時の監督が辞任。その後、野球経験のある後任監督が決まらず、同年秋の近畿大会から正井校長が監督を務めた。しかし、昨秋PL学園理事会が15年度の新入部員を募集しないことを決め、球界も“廃部か”と騒然となった。

 非常事態に立ち上がったOB。その願いは届くのか。