ソフトB摂津に複数年オファーがなかったワケ

2015年01月08日 16時00分

契約更改を終えて愛車で球場を引き揚げる攝津

 鷹のエース・摂津正投手(32)が、いよいよ崖っ縁に立たされた。7日、大トリで契約更改交渉に臨み、現状維持の単年4億円でサイン。順調なら今季中に国内FA権を取得するだけに複数年契約を結んでも不思議ではなかったが、交渉の席では「球団からご提案があったわけでもないし、こちらから提案することもなかった」(代理人の加藤弁護士)という。昨季は10勝8敗で4年連続2桁勝利を達成したが、規定投球回数に届かず防御率も3・90。買い叩かれたくない摂津側と複数年契約のリスクを回避したい球団側の思惑が一致した格好だ。

 2012年には17勝を挙げて最多勝、最高勝率のタイトルを手にして沢村賞にも輝いたが、同年をピークに成績は右肩下がり。プロ1年目から2年連続でリリーフとして70試合以上に登板したこともあり、低迷の原因が勤続疲労である可能性は高い。
一方でチーム内には「新しい球種(カットとシュート)を覚えたことで既存のボール(直球とシンカー)に影響が出た」(球団関係者)と指摘する声もある。進化を求めて新球種のマスターに取り組んだ結果とはいえ「簡単に戻らない場合もある」(同)というから厄介だ。

 年俸4億円は日本人選手でチームトップだが、あっさりと“外様”の松坂に並ばれた。摂津はメジャー帰りの「平成の怪物」について「ひとりライバルが増えたということ。自分のポジションが決まっているわけではないので」と話すにとどめたが、生え抜きのエースとしての意地を見せないことには、その立場も危うくなる。(金額は推定)