負傷明け西岡の飛ばしすぎが不安

2015年01月09日 11時00分

日本ハム・中田(右)と恒例の合同自主トレを行った西岡

 右ヒジ遊離軟骨除去手術からの復活を目指す阪神・西岡剛内野手(30)が7日、兵庫県西宮市内で自主トレを公開した。移籍2年目の昨季は開幕直後にけがで長期離脱するなど不完全燃焼の結果に終わっただけに定位置奪回にやる気満々。だが、問題は焦りによるオーバーワーク。チーム内では「今度、右ヒジをやったら終わってしまう」と選手生命の危機まで懸念されている。

 ノック、ティー打撃などで汗を流した西岡は手術した右ヒジの回復をアピール。約40メートルの距離での送球も行い「2月1日に試合ができるという体でキャンプに臨みたい」と復活に自信をのぞかせた。

 昨季は開幕3試合目の巨人戦で守備中に福留と交錯し、肋骨骨折などで長期離脱。復帰後は右ヒジの違和感に悩まされ、目立った活躍はできないままシーズンは終了。そして11月に右ヒジ遊離軟骨の除去手術…。そんな不本意なシーズンを送った西岡は「2015年は勝負の年と位置づけている。僕の中では二遊間で勝負して、そこで出られないのであれば控えでもいいという思い。僕はタイガースに二塁手で呼ばれた」と断言。首脳陣の「外野コンバート構想」を断固拒否し、改めて昨季、上本に譲った定位置奪還を誓った。

 しかし、そんな西岡と親しい関係者は声をひそめて言う。「実はちょっと飛ばしすぎている感がある。本人は今年にかける思いも強いし、焦りもあるだろうけど、今度(右ヒジを)やったら終わる。何としてもみんなでブレーキをかけないといけない」。順調に見えるリハビリ調整も実際はオーバーワークとの指摘。補欠危機に直面する西岡は“必死のパッチ”状態だが、まだまだガラスのヒジ。このままでは故障がぶり返す可能性があり、その場合は選手生命の危機にも直結すると見ているのだ。

 球団は西岡のトレーニングにトレーナーを派遣しているが、実際は「西岡の体のケアとともにブレーキを踏む、飛ばしすぎないよう監視する目的がある」(球団関係者)とのこと。実際、この日の自主トレでも力を入れて投げすぎて、即座にトレーナーから止められる一幕もあった。球団としても大金をはたいて獲得した選手だけに、これ以上の故障は絶対に防ぎたいわけだ。

「本人は“まだベテランじゃない。まだまだ若い。老け込む年じゃない”との思いがある。今季はそれを証明しようとしている」(西岡と親しい関係者)。その気持ちは球団も大歓迎だが、焦りは絶対に禁物だ。