“黄金世代”小山うれしい初勝利

2012年09月01日 12時00分

 巨人の2年目右腕・小山が、31日のDeNA戦(東京ドーム)で7回3安打無失点と好投。2—1の勝利に貢献し、今季4度目の先発でようやくプロ初勝利を手にした。同期の後輩・宮国を筆頭に、チームで今季プロ初白星を挙げた投手は5人目。優勝マジックを「23」とし、ペナントレースを独走する一方、無敵巨人時代の到来を予感させる若手の活躍が光っている。

 巨人の“黄金世代”から、また1人新たなヒーローが現れた。澤村、宮国と同じ2010年ドラ4右腕・小山が、うれしい初勝利を挙げた。

 相手は5位浮上に燃える中畑DeNA。だがクールな表情は、7回でマウンドを降りるまで崩れなかった。過去の登板では好投しながら試合中盤に制球を乱すことも多かったが、この日は成長した姿を首脳陣にきっちり披露した。与えた四球は7回の1つだけ。140キロ前半の直球に、緩いカーブと低めのフォークを織り交ぜ、ゴロの山を築いて打ち取った。

「先頭打者を抑えられ、自分のペースで投げられた。ボール先行でも、粘って勝負できるカウントが作れたことが大きかった」と胸を張った小山。今季二軍では18試合で5勝6敗ながら、防御率1・74と抜群の結果を残している。だが一軍ではなかなか白星が遠かった。

 同期のドラ1・澤村は昨季新人王を獲得し、今季もすでに9勝。さらに同じく同期で4歳年下の宮国も4月に初勝利を挙げるとローテに定着。これには「正直、先を越されるのは悔しい」と漏らした。

 それでも焦りはなかった。今季はゴンザレスの故障で先発のチャンスが巡ってきたが「自分は澤村や宮国とは違う。ローテにしがみつかないといけない立場。先のことは考えず、目の前の打者を打ち取って信頼を勝ち取るしかない」と自分のポジションを冷静に見つめ、投げるたびに課題をクリアしていった。

 そんな右腕への原監督の信頼度も着実に高まっているのが見て取れる。小山が7回でマウンドを降りるまで、味方打線の援護は初回に阿部の犠飛で挙げた1点だけだった。実績に乏しい投手が先発で接戦のケースでは、今季の指揮官は調子に関わらず早い回で交代を決断する場面が目立つが、この日はベンチを動こうとはしなかった。

 巨大戦力を武器にライバルを退け、目標の優勝奪回はほぼ間違いところまできた。その一方、今季プロ初勝利を挙げた投手は小山が5人目。次代を担う若手を育てる余裕も今年の巨人にはある。