小久保価値あるドロー打

2012年09月01日 12時00分

 ソフトバンクは31日、本拠地ヤフードームで日本ハムと対戦。この試合に先発した大隣が日本ハム先発・吉川との左腕エース対決で手に汗を握る投手戦を演じた。

 序盤3イニングをパーフェクトの滑り出し。6回まで許した安打は散発の3安打。今季の大隣を象徴するかのような安定感でつけ入る隙を与えなかった。しかし、両チーム無得点で迎えた7回に落とし穴が待っていた。

 2四球を出して一、二塁のピンチを招くと、二死から鶴岡に外角のチェンジアップを左翼線へ運ばれた。これが先制の適時二塁打となり、7回二死までを4安打に抑える好投を見せながら悔しい降板となった。

 今や日本ハムの左腕エースにまで成長した吉川との対決に向けて「負けたくない相手。必死にぶつかりたい」と闘志を前面に出しての登板だった。かつて大隣が近大4年の時、セレクションを受けにきていた吉川のことを今でもはっきりと覚えているという。「“いいボールを投げるな”と思って見ていた」と話す。

 今季は揃って飛躍のシーズンとなり、勝ち星、防御率、勝率の3部門を争うライバルとなっている。タイトルについては「それは終わってみてからの結果。タイトル争いができていることに、ふさわしい投球をしたい」と意識してないが、最少失点に抑えなければ勝てない相手なのは分かっていた。

 それだけに、チームの大黒柱として、さすがの投球を見せながらも「無駄なボールが多くてリズムが作れなかった。失点につながったのも四球からですしね。(適時打は)うまく打たれました。相手もいい投球をしていたので、先にマウンドを降りたくなかった。悔しいですね」と課題を口にした。

 打線は吉川を打ちあぐねて大隣を援護できなかったが、終盤8回に意地を見せた。2番手・増井を攻めて二死一、二塁とすると、ここで引退表明以降、チャンスで脅威の集中力を見せている小久保が中前適時打。同点に追いつき、7月以降、7連勝で無敗を誇っていた大隣の負けを消し、価値あるドローに持ち込んだ。