和田監督の“巨人型V構想”に冷ややかな声

2015年01月06日 16時00分

V取りを目指す和田監督

 阪神・和田豊監督(52)が2015年シーズンで「原・巨人型V」をもくろんでいる。戦力補強がままならず若手生え抜きの台頭を期待する指揮官にすれば、チーム全体の層の厚さでリーグ3連覇を達成した14年の巨人こそ理想らしい。もっとも、阪神内からは「簡単にはいかない」と早くも悲観的な声が出ている。

 

 就任4年目となる15年シーズンに向けて和田監督は、こう話す。「昨年(リーグ優勝)の巨人には、かなわないな、というのはなかったけど終盤に見せたチームの層の厚さはすごかった。鈴木や代打陣を見ても、とにかく控えの力がある。チーム全体の強さを見た。ウチもそういった控えの充実を図りたい。レギュラーと力の差がないような選手を1人でも2人でもつくらないと長いシーズンは戦えない。今年こそ力をつけて臨みたい」

 

 ゴメス、マートンらタイトルホルダーを5人も出しながらも2位に泣いた阪神。一方の巨人はタイトルを獲得したのは最優秀防御率の菅野だけ、控え組を含めたチーム層の厚さで優勝、特に9月から10月にかけては、この力で他球団を圧倒した。和田監督は15年シーズンをこの“巨人型”でいきたいと考えているのだ。

 

 補強が万全ではない現状を思えば、控え組を構成する若手の台頭こそ必要。だからこその話だが、そんな鼻息の荒い指揮官をよそに、首脳陣から出てくるのはタメ息ばかりで「理想はそうだけど…。期待する若手は数こそいるけど一軍で通用するレベルにはまだ遠いね」という。

 

 別の首脳陣も「(14年まで二軍監督だった)平田ヘッドがイベントとかで『若手出て来い!』とよく話しているけど、それだけいない、何してるんだ、ということ。今の一軍は打つだけではダメ。守備もできないといけないのに、その二軍の試合でダメなら上で活躍できるわけがない」と嘆く。二軍では掛布育成&打撃コーディネーターが徹底指導を行ってきたが、伊藤隼が成長の兆しを見せたぐらいで14年シーズンは終了。秋季キャンプでは北條、西田、陽川ら期待の若手の名前こそ挙がったものの、現状では奇跡的な伸びしろを待つしかないのが実情という。

 

 球団創立80周年の15年に和田監督の「巨人型V」は実現するか。チーム内の悲観的な声を吹き飛ばす選手が出てくるかがカギを握る。