稲葉との契約は大谷メジャー交渉の主導権狙いか

2015年01月06日 16時00分

稲葉氏(右)と大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(20)の将来的なメジャー移籍に向けた準備ということなのか――。

 

 昨季限りで引退した稲葉篤紀氏(42)が、1日付で球団の地域へのスポーツの普及や社会貢献活動に携わる「スポーツ・コミュニティー・オフィサー(SCO)」に就任し、同時に専属マネジメント契約を締結した。同氏が将来の監督候補であることと無縁ではないが、球団が引退したOBのスケジュール管理を請け負うのは異例のこと。そして、この人事が「将来的に大谷がポスティングやFAでメジャー移籍する場合に、その業務を球団が主導して行う布石なのではないか」という臆測を呼んでいる。

 

 これまでの日本人メジャーリーガーは例外なく外部の代理人やマネジメント事務所に煩雑な日米間の移籍交渉や、マネジメント業務を委託してきた。実際に水面下では既に“大谷争奪戦”が繰り広げられている。昨年11月の日米野球からメジャー各球団のスカウトや幹部、また“カネのなる木”を早めに囲っておきたい有力代理人、大手マネジメント事務所の担当者が接触を図るべく、動いているのだ。そういった雑音から大谷を守り、野球に専念できる環境を整える意味でも稲葉氏のマネジメントをすることでノウハウを得る狙いもあるようだ。

 

 日本ハムにはかつてデトロイト・タイガースの球団管理本部に3年間勤務していた吉村浩チーム統括本部長兼GMをはじめ、米球界に明るく独自の人脈を持つフロント、職員が少なくない。その人的資源を活用し、将来的な「球団の使命」でもある大谷のメジャー挑戦を球団として全面バックアップする体制づくりは着々と進んでいる。