巨人の坂本勇人内野手(26)と長野久義外野手(30)が5日、自主トレの地・グアムに向けて成田空港から出発した。

 今季から主将の重責を担う坂本は「毎年100に近い状態でグアムから帰るけど、(調整を)もうちょっとゆっくりしたい。毎年同じ時期に疲れて成績が落ちたりするんで」と打ち明けた。勝負強さこそ健在ながら、夏場以降に打撃不振に陥る傾向がある。昨季も開幕戦から4月までの月間打率は3割5分7厘をマークしたが、8月は2割5分4厘、9月は2割ちょうどにまで落ち込んだ。

 そのため「開幕から逆算して、ちょっとズラしてみようと思う」と、ピークの状態を3月27日の開幕戦にスライドさせることで年間を通じて“スランプ月間”をなくそうという算段だ。

 一方、昨年11月に右膝半月板の修復手術と右肘のクリーニング手術を受けてリハビリ中の長野は「走ることぐらいしかできないので走り込みたい。まずは開幕のスタメンで名前を呼ばれるように、しっかり頑張りたい」と意気込み、そろって笑顔で機上の人となった。