東京五輪の野球で韓国代表がメダルを逃した〝横浜惨事〟などで、同国の野球人気が急落の危機に瀕している。

 韓国紙「スポーツ韓国」は、同国の野球界で最近不祥事が相次いでいることを特集。期待された東京五輪でもメダルを逃す失態が追い打ちとなり、今後野球界が深刻な危機を迎えると指摘した。

「最近一か月間で、数年間苦労して積み上げてきた韓国野球が急激に崩れた。数人のプロ野球選手の新型コロナウイルス対策における違反、飲酒運転、大麻問題、そして〝ノーメダルの屈辱〟などが原因だ」と報じた。

 韓国では2008年北京五輪の金メダルなど国際大会における躍進で野球人気が盛り上がりを見せたが、近年は人気が低迷。さらに最近は球界で不祥事が続き、ファン離れが深刻化している。

 そうした中で東京五輪での金メダルが野球人気復活の切り札として期待されていたが、まさかのメダルなしという惨敗で人気低迷に拍車をかけると危惧されているのだ。

「ひとしきりだらしないことを経験した野球代表チームが、五輪でノーメダルの屈辱という苦い経験で大会を終えた。参加国6チーム中4位というみすぼらしい成績は、怒っているファンの心を落ち着かせることもできない」と野球の韓国代表を厳しく糾弾。

 そして「ファンの雰囲気は冷たく、背を向けた。野球に対する信頼が底に落ちた。08年以降の野球ブームが起こったときとはムードが正反対だ」と、今後韓国球界は冬の時代を迎えると指摘した。