ロッカールームで采配批判していたノリ

2012年08月31日 15時00分

二軍行きとなった中村紀

「入団2年目になると、増長するから注意しないと、というのは球団も分かっていたけど『やはり本性が出たか』というのが正直なところです。ただ成績は残しているだけに、フロントとしても頭を抱えているんですよ」

 

楽天のムードをぶち壊した中村紀洋の“悪行”

 

 悲願の最下位脱出を目指すDeNA。チーム関係者がこう声を潜めるのも無理はない。右肘痛が原因と言われていた中村紀洋内野手(39)の二軍行きの真の理由は、チームの雰囲気を台無しにする問題行動。そのため、中畑清監督(58)を始め首脳陣が戦力ダウンを覚悟の上で、主砲降格という“大ナタ”をふるったのだ。

 ノリが右肘痛を訴えたのは16日の阪神戦(横浜)の試合前のこと。本人は「車のキーを回した際に右肘に違和感を覚えた」と説明したが、仮に右肘痛があったとしても、あくまで表向きの話。実は降格を決定付けた「事件」が、15日の阪神戦(横浜)で起こっていた。

 9―5とDeNAリードで迎えた7回裏、二死後に四球で出塁した2番・内村を一塁に置いた場面で、ノリに打席が回った。ここで内村は二盗に成功して二死二塁としたが、ノリは空振り三振に倒れ、この回は無得点に終わった。

「俊足の内村は首脳陣から(走るななどの)サインが出ない限り、自分の意思で盗塁することが許されていた。それもあって内村は盗塁したのですが、それにノリが激怒した。『俺が打つときになんで動くんだ!』と、ずっとベンチで説教したんです。当然、ベンチはシラケムードが漂いました」(別の関係者)

 首脳陣からすれば、コーチでもない選手が「フリーパス」の権限を与えた選手に「俺が打つときに走るな」と命令するわけだから面白いはずがない。しかし、これはあくまでも「引き金」でしかなかった。

「あの人は試合後になると、ロッカールームで若手相手に、継投策などの采配面の批判をちょくちょくしていた。それが首脳陣の耳に入ったようなんです。中畑監督はチームの『和』を乱すことをことさら嫌う。つまり堪忍袋の緒が切れたということですよ」(チーム関係者)

 登録抹消となったのは、15日から3日たった18日。17日には試合前の守備練習でジャンピングスローを披露し、周辺から「(右肘が)本当に痛いのか」と首をかしげる声が上がった矢先だった。中畑監督もチームではラミレスに次ぐ好成績(2割9分5厘、10本塁打、56打点)を残しているノリを外すのは苦渋の決断だったはずだ。「戦力ダウン」覚悟の決断も、裏を返せばそれだけ腹に据えかねたともいえるだろう。

 1年目はおとなしいが、2年目で“本性”を表す傾向は、楽天時代にも見られた。入団2年目の2010年に度重なる問題行動で、戦力外となる原因を作った。

 日米通算2000安打にあと47本という“偉業”が目前のノリ。このままDeNAでも同じ末路をたどるのか。

 

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