大竹の気迫も勝利にとどかず

2012年08月31日 12時00分

 初のクライマックスシリーズ(CS)進出を目指す広島は30日、ライバルのヤクルトとの直接対決(神宮)に臨んだ。ベンチ用兵もズバリと決まり、勝利目前だった。しかし、9回に今村が同点弾を浴び、先発した大竹の自己新となる11勝目は消滅。試合は延長10回、2―2の引き分けに終わった。


 23日のDeNA戦で3年ぶりの10勝目を挙げた大竹には越えなければならない壁があった。過去2度の2ケタ勝利はいずれも10勝止まり。「自己新というのは意識していない」とは言うものの、もちろん越えなければチームのCS進出も見えてこない。


 そんななか、前日の同カードでは試合終盤の継投をめぐって首脳陣間が意思の疎通を欠く失態を演じた。試合後には事態を重く見た野村監督が緊急ミーティングを召集し、30分以上に及ぶ話し合いを行ったというが、雰囲気はいいはずもない。大竹自身も「最後まで行くつもりで1イニングでも一死でも長く投げる」との思いで先発マウンドに臨んだ。

 

 5回に赤松の3号ソロで加点した赤ヘル打線だが、6回以降は毎回のようにチャンスを作っては潰した。そんな悪い流れを断ち切るように大竹が気迫全開。8回二死一、二塁のピンチにはMAX151キロの直球で武内を空振り三振に料理。マウンドで雄叫びを上げた。

  
 9回からマウンドを引き継いだ今村にも、先輩に負けない意地を見せてほしかったが、先頭の松井淳に同点ソロを左翼ポール際に運ばれた。試合は延長10回、規定により引き分けに終わり、大竹の熱投を勝利に結びつけることはできなかった。広島にとっては負けに等しいドロー。ツバメとのCS争いは、今後も厳しい戦いが続きそうだ。