補強大苦戦の巨人&阪神 仲良くBクラス転落も

2014年12月28日 09時00分

たいした上積みもないまま日本一奪回を目指す原監督

 巨人が宿敵・阪神にかつてない親近感を抱いている。今季セ・リーグの覇権を争った両軍だが、ストーブリーグでは互いにまさかの大苦戦を強いられた。“小粒補強”にとどまった王者にライバルの苦境を笑える余裕はなく、広がるのは負け組同士(?)の共通感情。盟主の内部では、来季の日本一奪回どころか「GTで仲良くBクラス転落もある」という危機感が漂ってきた。

 26日が仕事納めとなった巨人は、白石オーナーが職員を前に「来年はぜひセ・リーグ4連覇、そしてクライマックスシリーズも勝ち進んで日本一奪回を果たしたい。ともに手を携えて常勝巨人軍を構築していこうではありませんか」と呼びかけた。

 今季はリーグ3連覇を達成しながら、CSで阪神にまさかの惨敗。来季目標は「日本一」しかない。だが、プライドをかけて大型補強に乗り出した今オフは、意外な苦戦を強いられた。

 現時点で目立った補強はFAで獲得した相川、金城とマイナー級の外国人投手2人だけ。メジャー帰りの松坂、中島からは早々に撤退し、韓国リーグ2冠の大型右腕リック・バンデンハーク投手(29)も最初に目を付けたのは巨人だったが、好条件を提示したソフトバンクにさらわれた。

 最大の目玉だったオリックス・金子もしかり。久保社長がこの日になって「ウチも条件提示はしたはずだ」と争奪戦に参加していたことを初めて認めたが、結局は残留。フロントの一人は「阪神が『補強全敗』とか言われているけど、ウチも似たようなもの。このままなら来年はお互い大変だよ」と嘆き、ため息交じりにこう来季を占った。

「広島は若いチームだし、バリントンの穴さえ埋まれば優勝候補。中日は補強はなくても今年が底。育成がうまいから、なんだかんだで上がってくるはず。下位のヤクルトとDeNAは金を使ってしっかり補強した。そうして見ると、戦力的に上積みがないのがウチと阪神。混戦になるのは間違いないし、GT仲良くBクラス転落だってある」 巨人も阪神と同様に、球団内は異様な危機感に包まれている。