ソフトバンク・大隣が24日、契約更改に臨み、年俸6000万円から1300万円アップの年俸7300万円でサインした。

 チームを日本一に導いた左腕が“大舞台査定”でアップを勝ち取った。「球団からは、プレッシャーのかかる場面で何度もいい投球をしてくれたという話をしてもらいました。最大限の評価をしてもらいました」と笑みを浮かべた。

 難病の黄色靭帯帯骨化症を克服して、7月に復帰した。成績は9試合に登板して3勝1敗。ただ、チームの優勝を決めた10月2日のオリックスとのシーズン最終戦や、中4日で2度登板した日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)、そして阪神との日本シリーズと、シーズン終盤からポストシーズンにかけて快刀乱麻の投球を見せた。

 小川編成・育成部長は「CS、日本シリーズ、10・2と、登板数や投球イニングは少ないが、優勝に大きくかかわる、数字では表せない貢献をしてくれた」とコメント。ポストシーズンでの登板を含めた査定ポイントから、さらに貢献度を上積みした形での評価となったという。

 来季に向けては「最大の目標は1年間ローテを守ること。中6日、中5日でも回っていけるようにやっていきたい」。自身の経験から、難病に対する支援も模索しているという。来季は左腕エース完全復活のシーズンにするつもりだ。(金額は推定)