杉内が挑む“金子の影”

2014年12月23日 16時00分

エース級の働きが求められている杉内

 巨人の背番号18が来季勝負を挑む“ライバル”は――。来季が4年契約の最終年となる杉内俊哉投手(34)が22日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の5億円でサインした。

 

 移籍3年目の今季は10勝6敗、防御率3・16。先発陣では唯一ローテを守ったが「(評価できるのは)そこだけ。10勝で終わってしまったのは少なすぎ」と猛省すると、来季へ向けては「あと14勝で(通算)150勝。来年までに達成したい」と力強く宣言した。

 

 宿命のライバルも帰ってきた。ソフトバンク入りした松坂への思いを問われると「彼に対してはまだ1勝もしていない。ホークスのユニホームを着た松坂はイメージできないけど、機会があれば彼から初勝利を奪いたい」と対抗心を燃やした。

 

 契約最終年の来季にかける左腕のモチベーションは高いが、杉内に対しては球団の期待もかつてなく高まっている。理由はオリックス・金子のFA宣言だ。実は巨人が金子獲りを検討した際、ポスティング問題や服装面などとともに議論されたのが、パのかつてのエース杉内の立場だった。

 

 球団関係者は「上層部の中には今でも『金子はいくら積んででも獲りにいくべきだ』という声がある。でも実際の現状は『杉内のプライドや立場を考えれば単年で5億円以上は出せない』というのが多数派」と明かす。

 

 金子に突き抜けた好条件を用意することで、チームのバランスを崩したくないという球団の考えは理解できる。だが仮に金銭上の理由で金子を見送ることになった場合は「獲得肯定派が杉内に向ける視線は厳しくなるだろう」(同)。

 

 もちろん来季の杉内が金子を上回る結果を残せば、誰からも文句は出ない。巨人に移籍して4年目、いよいよ背番号18の真価が試される。(年俸は推定)