金子獲りへ阪神が巨人を異常警戒する理由

2014年12月23日 16時00分

さすがの金子(右)も逸ノ城の“圧”に押され気味!?

 オリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)獲りを目指す阪神が巨人を異常警戒している。すでに4年20億円もの大型契約を提示。中日、楽天などとのマネーゲームに突入している中、結果待ち状態の阪神だが、不気味なのはこの件で静観を決め込んでいる巨人というのだ。

 

 阪神はすでに4年20億円もの大型契約や金子のメジャー希望もアシストする「2年後自由契約」の腹案を、金子の代理人に伝えた。反応が気になるところだが、中村GMは22日、金子の代理人から21日に電話連絡があったことを明かして「(代理人が条件は)金銭だけじゃない、と強調された」と話した。一歩前進と言えそうだ。しかし、ここにきて阪神からは巨人警戒の声が強まっている。

 

「巨人に動きがないのが不気味だ。もともと金子の獲得調査を懸命に続けてきた巨人なのに、このまま何もないとは思えない。一時、ポスティング制度を利用して(国内球団に)腰掛け的にFA移籍しようとした金子の姿勢に消極的となったとか言われているけど、撤退を一度も明言していない」(球団幹部)

 

 確かに巨人は今オフの目玉として早くから金子の獲得調査を決行。しかし、巨人・原監督が「どこぞの球団はFAの大目玉を1年獲って、1年でポスティングで(メジャーに)出してって考えている。世も末だよ。節操がない。我が軍はそういうことはない。規律を守る」との異例の声明でトーンダウン。阪神サイドには「金子の代理人が巨人に法外な条件を持ち込んで(巨人の)原沢代表を怒らせた」との情報も入ったという。

 

 にもかかわらず、阪神サイドは巨人の撤退を決めつけられずにいる。ある球団関係者が、真剣な表情でこう言う。「金子にはもともと巨人入り願望がある。今は代理人がすべてを仕切っているので本人の意思を分からなくさせているが、本人は『本当は巨人に行きたい』が本音。まだ巨人が(獲りに)来ると願っているはず。巨人が行けば…」

 

 補強失敗が続く阪神同様、巨人もDeNAとのグリエル争奪戦に敗北を喫したばかりで、このままでは終われないだろうし、資金も十分ある。そんなことが、いくつも重なって巨人が怖いというわけ。果たしてGに金子に対する電光石火のアクションはあるのか。虎は緊迫しながら、その出方を気にしている。