
ソフトバンクの吉村が18日、ヤフオクドームで契約交渉に臨んだ。吉村は1000万円増の4500万円の提示を受けたが、サインせず明石に続く2人目の保留者となった。
吉村が、明石に続いて「控え選手の地位向上」を訴えた。サインの有無について「カウントで言えばツースリーまで行きました。ホームランを狙っているわけではないんですが、ヒットは打ちたいと思っているので粘ってタイムをかけてきました」と野球に例えて保留を明かした。
1時間を超えるロング交渉で球団からは年俸アップの評価を受けたが、判を押せなかった。今季は故障した松田の穴を埋める重要な役割を果たし、クライマックスシリーズではMVPを獲得するなど限られた出番で存在感を発揮した。
それだけに日本一に貢献した自負と控え選手の重要性を認識している。「査定はポイントなので数字を出されるが、選手は生身なのでそこを理解してもらいたい。明石選手も言っていましたが、控えとしてチャンスをつかんだ選手が、後に続く選手のためにも頑張らないといけない。しっかり粘りたい」と“銭闘態勢”に入った。
明石は控えの地位アップを強く要望し、2度目の交渉で判を押した。吉村が次回でサインするかは球団の控えに対する理解度次第となる。(金額は推定)