金子側に直接面会拒否された?阪神・中村GMの心労

2014年12月18日 16時05分

金子獲得を目指す中村GM

 オリックスから国内FA宣言した金子千尋投手(31)の進路が不透明なままだ。水面下で複数球団がしのぎを削っている中、今オフの補強は負け続きで後のない阪神は金子側に現時点での対面を“拒否”され、悲壮感いっぱい。交渉役の中村勝広GM(65)の体調まで心配され始めている。

 17日、中村GMは「条件は詰めた。それで投げてみようと思っている。まずは向こうの反応を見てから。ファイナル(の提示)ではない」と提示条件に幅を持たせて今週中にも金子側と交渉することを明かした。しかしながら、その表情は冴えない。

 中村GMにとって、金子はオリックスGM時代にドラフト1位で獲得した選手。そこで今回、代理人に「オリックスの時から特別な関係にあるので本人に会わせてほしい。熱意とか対面しないと分からない」と要望したところ「(他球団の条件と比較して)残ればOKだ」と現段階での対面を“拒否”されたという。

 これでは中村GMのメンツは丸潰れ。阪神関係者は「金子の性格をよく知る中村さんだけに、向こうも警戒しているのだろう。丸め込まれるとでも思ってるんじゃないか。金子が自分の意思を持って“会う”のが普通なのに…」と話したが、ライバルのオリックス幹部は「ウチはそんなふうになってない」と言う。

 しかも金子のポスティング希望についても「気持ちがないわけではない。行かないかもしれない」とはぐらかされたとのこと。「どこの球団が(選別されて)出てくるか分からん。上位2、3球団でそこから(本人と)面接するんだろう」と中村GMは力なく話した。

 そんな状況だけに別の阪神関係者は「中村さんの体調が心配。他の補強と違って金子なら俺だ、という思いがあるから。ストレスがたまって倒れなきゃいいけど」と言う。来年、阪神は球団創立80周年を迎えるが、今オフの補強は山井(中日残留)、成瀬(ロッテ→ヤクルト)、宮西(日本ハム残留)、中島(アスレチックス2A→オリックス)など負けてばかり。いわば金子獲りは背水の陣で臨んでおり、中村GMの心労はかなりのものだからだ。

 球団内には「まさか、このまま一度も金子に会えないまま、なんてことにならないか」と不安視する声も出ているが、果たしてどうなるのか。今はただ中村GMの熱意が金子に届くことを祈るしかない阪神だ。