【ハワイ発】日本プロ野球名球会の総会が16日(日本時間17日)にホノルルで行われ、新理事長に山本浩二氏(68=元広島)が就任。副理事長には柴田勲氏(70=元巨人)に加えて、若手から古田敦也氏(49=元ヤクルト)が抜てきされた。

 山本新理事長は「名球会はそうそうたるメンバーですからね。(野球復活の可能性が高まっている東京五輪開催の)2020年に向けて、野球熱を盛り上げたい」とコメント。さらに「今回は56人のメンバーがいる中で参加者は半分の28人だった。国内で名球会のイベントを行って、全員が参加できる取り組みをしたい。イチローや松井(秀喜)といった出てこない選手も、若い選手の呼びかけで出てくれたらありがたい」と話した。

 一方で、ソフトバンクの王貞治球団会長(74)は今回の総会をもって2010年から務めていた名球会の理事長を退任。今後は巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(78)とともに、顧問として同会に寄与していくという。先日には6年間務め上げた巨人OB会の会長も退任したばかりだが「巨人のOB会のほうも、前々からもういいだろうということでね。これで2つの会長職を辞めたということで、ちょっと気が楽になったかな」と王会長。ただし、ソフトバンクの会長職については「そりゃ、いつかは辞める時はくるんだろうけどね。今のところありません。現状はそのままです」と付け加えた。

 ソフトバンクは来季から工藤監督体制がスタートする。新指揮官にとって頼みの綱となるのも王会長で、球団関係者も「少なくとも(3年契約の)工藤監督の間はバックアップするみたいです」と話す。球団史上初の日本一連覇がかかる15年シーズンに向けて、王会長はこれまで以上にソフトバンク会長職に専念し、愛弟子の工藤監督を完全サポートするつもりだ。